これ以上手数料は安くできない
会計事務所の手数料は、
事業者の売上や所得金額によって変わります。
売上が多ければ 処理量もあるし、神経も使います。
適用する規定だって色々あるので
規模が大きくなるほど 事務処理は大変になります。
小規模事業者でも、仕訳数が多い所があります。
金額が小さくなるだけで、
大きな事業者と処理はほとんど同じ場合もあります。
ですから処理が多ければ小規模事業者でも、
それなりに会計手数料をもらわなければ
仕事はできませんよね。
また、赤字でも決算書を作るし、
消費税の計算もしますから、手数料は頂きたいです。
決算手数料をもっと安くしろ!と
ケチをつけてくる事業者もいるんです。
気が強い50代女
80歳近い人(父親)が、
従業員を3人くらい使って土木工事をやっていました。
その経営者には子供は一人だけ、50代の娘がいました。
娘の夫は会社員です。
夫の会社の業績が下がり、夫は給与を下げられたそうです。
その為50代の娘が経理をやり、
重機の免許もとって土木作業をしていました。
年末にその事業者から
私の知合いを通じて、決算の依頼がきました。
そして実質的な経営者の娘と会うことになりました。
その50代の娘は、細い顔、こけた頬、
長い髪の毛を頭のてっぺんで結んでいるので、
つり上がった細い目が、
よけい細くつり上がって見えました。
ハキハキと話し、気の強さがうかがえました。
「こういう女の人、苦手だ…」
1年目は15万円の決算料で申告をしました。
毎月分の記帳料も顧問料もなし、
年末調整代もなしでやりました。
申告時期に1年分の帳簿を処理して集計しました。
課税事業者で消費税の申告も必要でした。
一年分を2月に一挙に処理するのは
量があったので大変でした。
言いがかりをつけて値切る客
2年目の決算は、その事業者は仕事が減って、
減価償却費や娘の給与を計上すると、
少しだけ赤字になりました。
手間がかかるので、
もう少し料金をあげて欲しかったんですけど、
気が強そうな女だったので 言えませんでした。
今回は、決算報酬の15万円だけ請求して、
これからは、帳簿作成代や年調代を少しください
と言おうかと思っていました。
決算書と申告書を作成し、
納税のことや会計からみた事業の様子を説明し、
アドバイスして確定申告書は提出しました。
その後決算報酬を請求する為に
娘の家に電話しました。
ついでにこれからは、
集計代や年調代も少しお願いしようと思っていました。
娘に「今回の決算の報酬の15万円お願いします。それと…」
と言うと
赤字の事業者からお金取る気?」
すごい剣幕でまくしたてられました。
「うちの夫だって会社の業績が悪いからって、
給与下げられたのに、
なんで決算料を去年と同じく 取られなければならないのよ!」
急にヒステリックになるのでビックリしました。
気が強い女は苦手です。
ヒステリー女は相手にしたくありません。
まして40代50代の女は怖すぎます!
そんなこと言われても、こっちのやることは一緒です。
旦那の給与など、私には関係がありません。
しかし、怖くて、逆らえません。
結局12万円に値下げして、
私の銀行口座に振り込んでもらいました。
文句を言えば安くできると思ってる
多分、私のことを、文句をいえば安くできると思って、
ガミガミ言ったのだと思います。
これで、この女には連絡しませんでした。
こんなように
文句を言えば安くなると思っている奴もいるんです。
こっちの仕事が終わってから、
文句を言って逃げ切ろうとする奴がいます。
こういう経験ありませんか?
自分の口に合わなくても 料金は払うものです。
文句言って代金払わなければ 無銭飲食になるでしょ。
我々も同じですよ!
ほんと嫌です。
ぱっと見、ヤバそうと思った人は
客にしない方がいいかもしれません。