一人 会計事務所

バイトでも正社員でも従業員の時給はどんどん上がっています。「こんなに時給が高いのでは従業員は雇えない」「うちの会社じゃ、払えない」と小規模事業者は嘆いています。人件費に苦しむ経営者は廃業も考えています。

事業用償却資産や土地や建物の譲渡所得の計算も、結構すんなりできないこともあります。戸惑うこともよくあります。譲渡所得でも消費税の事も考える必要があるので、譲渡所得の計算もわずらわしいです。

本代高い！講習代も掛る！でもやらないわけにはいかない。でも、でも50歳を超えた一人会計事務所にはムリです。今の税務会計を一人ですべてやることは、お金もかかるし時間もかかるんですごく大変です。ムリです。相続専門とか扱う税目を決めると楽かもしれません。

パソコン一つとっても一人で会計事務所をやることは面倒で大変です。生命保険とかなんだとか、会計事務所に対する要求はとても多いような気がします。　規制は増えるし、すぐに変わるし、やるべきことがどんどん増えているのに収入は下がる。やってられないっ！って感じです。●

嫌な客の為に仕事が出来ますか？威張った人の為に、適正な決算書が書けますか？そんな奴に尽くせますか？でもキチンとやらなければなりませんよね。書きたくないですけど、キチンとやりますよね。仕事だから。

無料納税相談は疲れます。決算書や確定申告書は自分の事務所で書きたいです。最近扶養控除等の所得控除に面倒な改正があったので注意が必要です。

小規模な事業者は商売がやりずらいです。一人会計事務所も同じで舐められることも多いのではないでしょうか。簿記や税務を知っている人でないと会計事務人の力量はわかってもらえないんです。

一人会計事務所は冬になれば冬特有のことで困り事も出てきます。個人業の決算や確定申告の時期に雪が降ると顧問先に会いに行けなくなります。雪の後の道路凍結にも困らされます。

税法改正とパソコンの操作についていけない！会計事務所は一人ではできない時代になってしまったような気がします。平均年齢70歳の税理士業界ですが、一人でやっている中高年の先生は辛くないですか？

配偶者控除などの所得控除に悩まされています。細かい規定になり、改正が多くて、覚えられないんです。適用判定の合計所得金額や適用額がちょくちょく変わるんで嫌になります。

ひとり事務所の冬の健康管理、体調管理も重要な仕事です。年末年始から確定申告の繁忙期、寒くて、体も精神も張りつめるので体調を崩しやすいです。ストレスになるような嫌な客の仕事は断らないとやってられません。

会計事務員は年末年始はくつろげないんです。年末調整があるからです。私は年調の仕事は嫌だと思っています。納付書や法定調書を作った後に給与が違っていたとか、生命保険料控除があったとか言われるともうムカッとします。だって時間がないんだもん

社会保険手続き健康保険の社会保険算定基礎届は、4月5月6月分の給与を書いて、標準報酬月額表に照らし合わせて、標準報酬を用紙に書けば済みます。労働保険の申告は、賃金集計表に一年保険年度分の給料の総額を記載するなどして申告書を作成します。提出後...

人を雇うことに対して使用者の責任はとても重いです。労働基準法などの規制が厳しいです。これでは人を雇いたくても人を雇えないでしょう。職場も減るでしょう、顧問先になるような企業もなくなるでしょう。

申告を依頼してくる人の中には、なんだかんだとケチを付けたり、恫喝したりして会計処理用や決算手数料を値切ってくる客もいます。赤字でも決算書は作るので料金は頂かなければ生活できません。言いがかりをつけられても安くできないです。

税金を払いたくないという気持ちはわかります。だからと言って、私たち会計事務所を脱税に利用することは辞めて欲しいです。悪い経営者の手先にされたくはありません。

従業員の給与を外注費と偽って消費税を安くすることは、違法です。設備業、土木業、建設業では多く見受けられます。これは脱税になるのですが、顧問先にこの違法行為を強要されることがあります。これを断わると契約を解除されそうなので困ります。

同じ作業をやり続けることにより、仕事が上手になりやがて手に職を身に付けた職人になれます。しかし税務会計事務所の場合には、すさまじい税務改正が多すぎるので、会計職人になれても、税務職人にはなれないんです。