税務改正が多すぎ!会計職人になれても、税務職人にはなれない

技術を身に付けるには

「手に職を就ける」などと言われる技術関係の仕事は、
同じ作業を繰返しやることにより
体に染みついていきます。

同じ作業を、毎日毎日何回も繰り返し、
何年もやることにより熟練して、
技術は身についていくものです。

大工でも、鉄鋼職人でも、お菓子職人でも
同じ作業を繰返し繰り返しするからこそ
職人技が身につき熟練工、熟練職人と
言われるようになるんでしょう、

毎日同じ作業を飽きずに、一筋にやって行くことで、
職人技が身につくんでしょう。

伝統と進化

でも、ずっと 同じ作業ばかりしていればいい
というものでもありません。
人も社会も変化していきます。

伝統工芸などの場合には、
変わらないことに意味があるのかもしれません。
世の中が変わっても、
自分のやることに迷いはなく、
一心にそのことをやり続けることに
意味があるのでしょう。

それを守っていくことは大変です。
社会の変化により、
一時的に人から求められなくなることもあるでしょう。

その時に変化に挑むか、どうするか
大変迷うところだと思います。

変化に対応したら,
伝統を自分の代で壊すことになりかねません。
変化に対応しなければ,
続けることができなくなりそうです。
伝統に関わる仕事も難しいです。

でも、かたくなにそれを拒むことができない場合も
あります。
従業員がいたり、設備代の支払いがあったりと、
規模によっても
守り続けることができない場合もあります。

美容師や、料理人も基本は
同じことをしていきながら、
時代の変化や、新しいものを少しずつ受入れ、
変化や要求に答えて、進化していく技術職もあります。

黒い電卓

 

会計職人

会計事務所の仕事は、
同じ作業を繰返すことによって 身に付ける経理の技能と、
変化がある税務処理の仕事があります。

会計処理は、補助簿や領収書などの確認照合作業と仕訳を
毎日やっているから、身につく職業技能です。
長くやっている会計事務員は、
どんな事業者の依頼が来ても、
経験のない職種の会計処理を頼まれても
処理できます。

基本は身についているし、
多くの経験があれば、未経験の業種でも、
今までにやって来たことと、
学んで得た教訓によりやれるんです。

税務職人

 

税務改正が多すぎる!

しかし、我々は、同じ会計事務作業を、
繰返してやっていればいい
というわけにいきません。

税務申告になると、改正があります。

しかも毎年のように
大きく、わかりづらいものに変わります

昔なら税務改正は毎年のようにはありませんでした。
改正があっても
少しだし、わかりやすいものでした。

それが、最近の改正は度を越えています。

消費税の税率一つとっても
3%から5%に変わった時に、
国税4%地方税1%になりました。

この時は地方消費税とはなんだろう?
譲渡割って何のこと?
理解するのに時間が掛かりました。

8%になった時には、
国税6.3%地方税1.7%と税率が、
細かくなってしまいました。

10%になった時には、
軽減税率というバカらしいものが出て来て、
6.24%と1.76%にさらに細かくなって、

なんでそんな面倒なことするんだ
って思いました。

改正があった年は、
消費税の申告をすることが怖かったです。

 

同じ作業をずっと繰返してやるから、
技術が身につき、熟練工になれるのに、
こんなに変化ばかりあっては、
税務事務では、熟練する技能を身に付けることは難しく
税務職人にはなれません。

変化があまりない会計職だけやり続けていたいです。

そう思いませんか?

 

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