嫌な客の決算ができるか?
私のクライアントには、嫌な奴がいます。
その嫌な奴の決算をすることは嫌です。
本当ならやりたくありません。
私は、クライアントから定期的に帳簿を預かって、
月次決算しますが、
その帳簿などの準備ができて,
預かれそうか聞くための、電話することも
嫌な客の場合には辛いです。
威張っているし、命令するし、
タメ口で威圧的なものの言い方するんで頭にきます。
そいつの機嫌が悪い時に電話すると、
八つ当たりされることもあるんで、
ビクビクしながら電話しています。
もうイヤ！
他にいい顧問先がいれば
こんな奴断ってやるんですが、仕方がありません。
嫌な奴の仕事はしたくない
嫌な性格のクライアントの決算でも仕事なので、
適正に合法的に 納税者に有利になるような事務処理を
しなければなりません。
ということはしません。
記帳がおかしい時や、経費漏れがあると思われると、
クライアントに電話して尋ねます。
こんなことで電話するのも嫌ですけどね。
そういう奴は 資料を提供することが遅いので、
申告期限まで 時間が少なくなっている場合は多いです。
それなのに、
「後で調べてみるとか、ちょっと待って」
「また明日連絡する」などと言いますので、
決算が組めなくなるんです。
もう時間がないって言うのに困るんです。
「時間がないので、
できるだけ早くお願いできないでしょうか？」
「そんなこと言ったって、すぐにはわからないよ！」
と不機嫌になるし
強い口調で「こっちだって、忙しいんだから」と
怖い声で言い返されます。
嫌な奴は、
自分の思い通りに鳴らないと、すぐに怒るんです。
嫌な奴の決算は どうしていますか？
飲食店をやってる知人も
嫌な客、威張った客、無礼な客が来るそうで、
「嫌な奴には不愛想な態度とって、
もう来るなって感じにしているよ」
機械販売店をしている人も、
「態度がでかいやつは、客にしないようにしていますよ。
トラブルになる事が多いんです」
「そうだなあ、客にしなきゃいいんだよね」
でも、最初は普通の人だったのに、
慣れてくると、威張り出す経営者もいるんです。
何回か合っているうちに、
だんだん厚かましくなったり、
自分勝手になってきたりする人もいるんです。
だんだん嫌な奴になっていき、
いつの間にか
威張った顧客になってしまった人もいるんです。
廃業は多いし、新規に事業を始める人も少ないんで、
嫌な人でも 客にしている会計事務所は
私以外にもあるでしょう。
「嫌なクライアントだから、
威張り散らす人になったから、 もう辞めます」
とはいきませんよね。
私は、嫌な奴の決算書を作っていると、
いつもあの嫌な奴、威張った顧問先のことを
思い浮かべて作業しています。
あの嫌な言い方、威張った話し方、
意地悪な言葉が 頭の中で繰り返しています。
それでも、
いい加減な決算書を作るわけにはいかないんです。
嫌な客の決算でも、経費漏れがありそうなら、
確認して 損しないようにしてあげなければなりません。
こういう会計事務員の気持ちをわかって欲しいです。
こんな気持ちを伝えれば、
あの嫌なクライアントの態度も変わってくれるかなあ？
いや、変わらないでしょう。
って言われました。
