日常の会計処理でも、課税、非課税の区別がわからない消費税

会計処理は パソコンで楽になったが

消費税は、会計処理をする時に、
課税、非課税などの区別を付けないと
適正な処理ができないめんどうな税金です。

昭和64年までは、そんな面倒な処理はなかったので、
この時までは、会計処理は楽だったように思えます。

平成になって、消費税が出て来てから
会計処理がとても面倒になった感じです。

でも、消費税がない頃は、
パソコンもそんなに普及されていなかった頃ですから、
伝票書いたり試算表を書いたりする事がとても大変でした。
手集計やっていた時代があったんですから、
パソコン会計が当たり前の今から比べると
信じられません。

 

今は、パソコンで会計処理ができます。
会計ソフトで入力できるので、楽に集計ができますが、
消費税の処理に悩まされます。

消費税の知識がないと
会計帳簿を作成することが大変になってしまいました。

簿記の知識の他にも、
少しだけですが消費税の知識も必要になったのです。

消費税、悩まされる

課税、非課税との区別がわからない

消費税は、元帳の作成の際、
常に課税取引、対象外取引、非課税取引に
区別しなければなりません。

どんな取引が課税取引になるのかは、
消費税法の法規集をちょっと読んだだけでは
理解できません。

これが課税取引だと
はっきりと書かれている条文がないんです。

消費税法4条は課税の対象が書かれていますが、
これを読み解くのも時間が掛かり、
この条文だけで、課税取引を理解することは
私には難しいです。

他の条文には、資産の譲渡等、課税資産の譲渡等などの
規定があります。
非課税のことは本法でなく、別表に記載されています。
こんなの読み解くのも簡単ではありません。

ですから、消費税のかかる取引を理解するのには、
かなり学習時間が必要になるのではないでしょうか?

・こんなに難しい消費税を理解している会計人は
どのくらいいるんでしょうか?
・税金を取る立場にある課税庁の職員の方も
理解できているんでしょうか?
・税務署の職員は、
特別にわかりやすい法規集でももっているんでしょうか?

こんな難しい税金、
誰が理解できるというんだろう?

そんな気がします。

事務員さん任せ、パソコン任せ

我々50代、60歳以降の先生の中には、
消費税はもうお手上げ!」なんて、
思っている人も少なくないでしょう。

そんな先生たちに、
実務をどうやっているか聞いたことがあります。
「課税・非課税・対象外の区分仕訳どうやっていますか?」
聞くと

「もうだめ!パソコン任せ。事務員さん任せ。
パソコンの勘定科目の設定どおりにやっているよ」

なんてことを言う人もいます。

事務員さんにどんな教育しているんですか?と聞くと
「本買ってあげたり、講習会に行ってもらったりしている」
と言っている人もいるし、

「独自でがんばってもらっている」と言う人もいます。

「消費税なんか、細かすぎて、教えられないよ」
中高年の先生の中にはこんなことを言う人もいます。
私もその一人です。

実際に多くの会計人は、
どうやって消費税の知識を得て、維持しているんでしょうか?

本屋さんなどで売っている消費税の参考書でも、
ある程度力がないと理解できない本も多いです。

日常の会計処理で、
よく使うことは覚えていられますが、
時々しか出てこない取引で
課税・非課税の区分がつきにくいものや、
所得税と取り扱いが 異なる取引はわからなくなります。

棚卸資産の贈与で、売上に計上する金額は、
販売価額の70%なのか、50%なのか?
どっちだかわかりますか?

これ一つとっても、
問題になりやすい税金だと私は思います。

皆さんどうやって消費税の知識を得て、
維持しているんですか?
教えてください・・・

 

 

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