時間がないので、せっかくのお客様を断る
所得税の確定申告の時期に、
知らない方から
急な依頼があることがあります。
2月3月には、急に申告書の
作成の依頼があることもあるのですが、
一人会計事務所の場合には、
時間が取れなくて
受けられない場合があるのではないでしょうか？
私の場合にも時々
新規開業した個人事業者が、
2月くらいになって
自分で決算書を作成しようと思ったけど
できないので、決算だけ頼みたい
という場合もありました。
時間があればできますが、2月になって
急に決算書を作ってくれと言われても
顧問契約をしている方の決算を
やらなければならないので、
受けたくても時間がないので
できない場合もあるでしょう？
整理されていない領収書の束を持ち込まれても、
費目もわからないし、売上も定かでない、
決算書を作成するための手続きを
1月から3月の間にやってくれと言われても
事務員さんもいないような一人会計事務所では、
できないでしょう。
料金的な問題もあるし、
他に事務ができる人でも頼もうと思っても
急には見つからないし、
決算料や記帳料を
そんなに支払えないという場合も多いです。
時間がない、人を雇う為の料金ももらえないのでは、
申告期限に間に合うような決算書を
作ることはできません。
自分の顧問客の決算書作成の時間だってないのに、
ろくに報酬ももらえず、
資料もない、時間もないのでは
急な依頼を受けることはできません。
書類作成は簡単にできると思っている人もいます。
お金もそんなに払う気がない人もいます。
そんなに簡単に短時間でできるわけない、
そんな少しの金額でやれるわけがない、
私たちの仕事を馬鹿にするな
と言いたくもなります。
取引量が少ない事業者や
簡単な譲渡所得ならやれそうですけど、
お店をもった飲食店だと、会計処理の量があるので
一人事務所ではやりたくてもできないでしょう。
もう少し早く頼んでくれればいいのになあ
と残念な気がします。
事務作業は時間がとってもかかるし、
相手がいることなので、
資料をなかなかそろえてくれないお客さんもいるので、
確定申告の時期は、とにかく時間がないんです。
個人の確定申告と贈与税の申告時期
個人の確定申告の時期は、
贈与税の申告時期もかさなります。
こんな時に贈与税の相談を受けた場合、
ちょっと面倒に思う時はないでしょうか？
普段から、相続税や贈与税を扱っている
のならいいでしょうが、
日頃 贈与税等を扱っていない先生の場合には、
贈与税のことなど
「ど忘れ」しているかもしれません。
私もそうです。
それなのに、1月2月に知っている先生から、
贈与税の件で頼まれることがあるのです。
「知合いから、土地の贈与の相談の依頼が来たから、
ちょっと相談に乗てくれる？」
「ええっ！ちょっと忙しいんで…」
土地の贈与や精算課税などの場合だと、
相続のこともあるんで、ちょっと面倒で、
やりたくないんです。
「頼みますよ。相談料を払うようにいってありますから。
こんな時に申し訳ないんですけど、
顧問先の知合いなんで、
断れなくて…お願いしますよ」と、
こんな感じで
知合いの先生に頼まれることが時々あります。
こんな時の為に、
「普段から贈与税の学習もしておかなければならない」
と思うのですが、
私は、やらないんです。
