従業員の給与を外注費として
建設業、土木業、設備業で多い脱税が、
従業員を 外注とした会計処理です。
これ多いですよね。
実際に、従業員として雇ってた人が
修行して、独立開業することは普通のことです。
本当にそういうことが多いので
事実なら問題はありません。
従業員を外注にして
仕入税額控除をすることは、違法です。
消費税を知っている人が
これを工事会社の経営者に教えて違法行為をします。
消費税の脱税でよくやる手口なので、
税務関係の仕事をしていると、
決算書に外注勘定があると
すぐに目が行くと思います。
この脱税行為はみつかりやすいと知っているので、
経理の仕事をしている人や
会計事務員には、
そんなことに協力する人は いないと思っていました。
土木建設業においては、
従業員も外注作業員も区別が付きにくいのです。
消費税の法規集には、
外注か 従業員か の規定が記載されていますので、
確認するといいです。
でも、これは読みにくいし、理解しにくいです。
消費税の脱税の強要
商工会などの会員は、
この会計指導員などという名称の人が
担当になっていることが多いです。
この会計指導員の中に 退職後も会計指導として
以前担当してた事業者の記帳事務を
やっている人がいます。
これが時々トラブルに関わることがあるようです。
個人の確定申告の時期に商工会などに強制労働で
申告応援として派遣されると
工事業者の決算書を見ることもあります。
工事業者が、決算書と申告書の下書きを
私たちの所に持って
決算書や申告上の不明点を相談されます。
私は、その決算書に外注費がある人で
怪しいと思える人がいると、
「これ外注でないですよね?本当は?」
と聞くことがあります。
すると決算書を持ってきた経営者やその奥さんは
「従業員の給与ですけど、こうするといいと言われたんで…」
「誰にですか?…」
「…指導してくれる人って言うか…」
「消費税の納税がたくさんあったでしょ?」
「はい…去年までたくさん払っていました。
払いきれませんよ」
「それ、指導員の人に、文句言ったでしょ?」
「文句って言うか、
何とかしてくれないかって頼んだだけなんですけど…」
「んん…?もっと強く言ったでしょ?」
「・・・だってお金払ってんだからねえ、やってもらわないと」
この個人事業者は、従業員に
了解は取ってあると言うのですが、
何人かの従業員を
給与から 外注に切り替えたそうです。
でも、実態は違うことが多いです。
従業員が、雇用契約は解除され、
事業者として請負契約になったことを
お互いに理解しているのかどうかはわかりません。
従業員は、税務手続きをしなければならなくなります。
従業員は決算書を作れと言われ、
確定申告をすることになります。
後から面倒なことになって
従業員から不満が出ないわけがありません。
さらに工事現場でなにかトラブルが起きた時に
補償の問題も出てきます。
消費税をごまかす為に
これをやるともめることが多いです。
どうせすぐに税務署にわかってしまいます。
「税金を安くしろ!金払ってんだから、
うまくやってくれよ」
「こんなに税金払うんじゃ、
あんたに 何のために 金払ってるかわからねぇだろう」
ふざけたことを言われます。
・こんな客はことわらないと 事務所は続けられません。
・でも断ってばかりいても 客がいなくなるので、
事務所は続けられないんです。
そうですよね?どうしよう…