生命保険契約も知らないと
以前はよく、
保険会社から代理店の勧誘がありました。
最近はそんな誘いはなくなりましたが、
顧問客から、生命保険の相談も
よく受けるので 代理店をやっていると
その対応もできるのではないでしょうか。
生命保険には、税務処理の問題もありますので、
会計事務所も、
生命保険の知識はあった方がいいです。
税法では、掛捨て保険や、返戻金などの
取り扱いについては、規定がありますが、
それがどんな保険のことを指すのかは、
保険契約を知る必要があります。
でも、生命保険の知識を得るのにも
学習時間が掛かります。
保険を学ぶ時間がない
生命保険契約の一般的な内容は、
年を取っていくと
誰でも保険に関心がでてくるので、
多くの人が知っていると思いますが、
若い時には、
生命保険のことなんか まったく関心がないので
保険のことはしらないと思います。
私は、若い時に
保険なんてまったく関心がなかったので、
顧客の会計帳簿を作成していて、
保険の処理が出てくると よくわかりませんでした。
法人の会計処理をしていると、
生命保険は出てきます。
例えば、社長に保険を被保険者にした場合、
一般的に「社長に保険を掛けた」
という言い方をするようなので、
こういう意味すらわかりませんでした。
この場合に、受取人次第では、
役員給与になる場合もあります。
保険料が、給与や給与以外になります。
そういう取り扱いに関することなどを
理解する為にも、
少しでいいから生命保険契約のことを
知っておかなければければなりません。
生命保険の本を、何冊か読めば
生命保険契約のことが理解できるとは思います。
でも、そんなことに時間をかけても、
理解するために苦労しても、
お金がもらえるわけではないし、
他に覚えることが山ほどあるので、
生命保険の学習の為に時間をかけたくないし、
苦労したくもありません。
それに保険が仕事でないので、
私には、保険の知識を
維持し続けられないでしょう。
また、保険の内容などについては、
保険会社によって違います。
生保の知識を得る為に 代理店をやるか？
その為、保険代理店をやっていれば、
その保険内容も理解できるし、
保険のことで悩んだ時には、
代理店契約をしている保険会社に
問い合わせることもできます。
その為、代理店契約をしようと思ったのです。
でも 代理店をやるのは辞めました。
それはある保険会社の
代理店担当の人に聞いたのですが、
代理店は、毎年2契約以上の
新規契約をとらなければならないそうで、
もしそれが出来なければ、
代理店契約は取消されてしまうそうです。
私には、年に2件も新規の契約は
とれそうもないと思いました。
また、お金のことを考えると、
会計事務所の収入よりも、
代理店経営の方が儲かるでしょう。
それでは、本格的に保険代理店の営業を
するようになってしまうことでしょう。
それでは顧問の客さんの信用は
なくなってしまいそうです。
代理店は儲かる？
会計事務所の信用を利用して、
保険契約をさせている事務所もあるようです。
ですから、
「保険代理店をやっている会計事務所は
信用できない」と思っている経営者もいます。
ある社長は、
保険代理店もやっている会計事務所に、
家族がみんな保険に入らされて
嫌な目に合ったそうです。
不要な生命保険にたくさん加入させられ、
多額の保険料を払わされ、
お金が無くなってしまったそうです。
「あの会計事務所は、年中保険に入れとか、
更新しろとかばっかりいて、
全然、経理のアドバイスをしないんだから。
仕事しても、全部保険に持っていかれたよ。
それで会計事務所を変えたんだ」
「保険屋って儲かるんだってね。
それじゃそっちに夢中になるよ」
と言っていました。
他の会計事務員からも時々聞きます。
保険代理店で儲かっているようなもんだ。
すぐに保険に入らされるよ」
「所長に、保険のノルマ課されたんでどうしよう、
あたしは、保険屋じゃないっての！」
保険の勧誘に夢中になっている先生も
いるようです。
経営者たちに、
そんなことを思われてしまうのかと思うと、
保険の知識を得る為に
代理店になることも難しいようです。
代理店をやるには、
契約を取り続けなければならない。
その為に、「顧客を利用する」
と思われると会計事務所はできません。
生命保険の知識は、どうにかして
自分で覚えなければならないようです。
