役に立ちたいが、やることが多くて
会計事務所は、会計顧問や税務顧問等として
毎月顧問料をもらっています。
会計顧問をしていれば、
定期的に会計処理をして 財務問題に対処し、
税務顧問をしていれば、
事業者の税金に関する相談は受けます。
しかし、お金の処理をしているせいか
それ以外のことでも
事業者から相談されることが 大変多いです。
かなり多くのことを相談され 対処するので、
どこまでが業務の範囲なのか
よくわからないような気がします。
経営相談は、会計事務所のやることか?
・仕事で使っているトラックが古くなったので、
新しいトラックを買うべきか、
それとも修理して乗るべきか?
・機械を今持っているお金で買うべきか、
銀行から借りて買うべきか?
それともリース契約をするべきか?
こういう相談はよく受けると思います。
こんなことを聞かれると、ちょっと悩みますが
余剰資金や利益、減価償却、修繕費などを考え
事業者と相談しながら
対処していくのではないでしょうか?
しかし
・バンにするか、セダンにするべきか?とか、
事業に使う資産の購入相談や、
・売上が下がったどうしよう?
広告を出すか?看板を出すか?
どうやったらお客さんが来てくれるでしょうか?
などという売上アップ系の経営相談も
されることが多いです。
無駄な出費や
効果のない設備投資の取りやめ相談などの
お金の節約などが
会計の仕事になりますから、
不得意の事務員が多いのではないでしょうか?
中小企業診断士などの
コンサルティングの勉強をしても、
売上を上げることは
簡単にはできないでしょう?
マーケティングの学習もしなければなりませんが、
そんな時間も取れません。
会計事務員には
売上アップ系のアドバイスは
難しい事かもしれません。
経営者の役に立ちたいのですが、
それができないことも多いです。
しかし、わからないことや業務以外のことでも、
顧問先から相談を受けた時に、
「私には関係のない業務だ」
と思ってしまわないで
「調べてみよう」と言う気持ちになれれば、
自分も成長していくのですが、
そう思っても、
一人会計事務所は 時間がないのでできません。
会計事務所の業務範囲は?
会社をやっている人は、
会社の資金が足りなくなった時に、
社長やその奥さんからお金を借りることが多いです。
社長は自分のお金も、会社のお金も
同じだと思っているので、
飲食費などの交際費の支払いを
自分のお金で払ってしまうことがあります。
そんな時には、
現金残高が合わなくなるので発見しやすく、
少額だから問題になりにくいです。
しかし、会社の銀行口座の残高が少なくなった時に
自分の個人の預金口座から、
会社の銀行口座に振り替えることがありますが、
その場合には
振替金額が多額になるので、厄介です。
何十万円も、百万円単位のお金の場合もあります。
そんな不明入金は問題です。
そんな時には、
借入契約書を作成しなければなりません。
借入契約書などを作成するのにも、
民法などの規定を抑えておく必要があります。
昔は、文具屋さんで市販の借用書などを買って、
それを使っていました。
今は、みんなパソコンで作っています。
契約書を作るのにも
パソコンでワープロソフトも
使えなければなりません。
多額で長期返済になるなら
エクセルの計算ソフトも使える方がいいでしょう。
私は、パートさんの雇用契約や、
貸家の賃貸契約書などの作成も
頼まれると作っています。
大家さんの場合には、家賃が未回収になった場合、
未払い金に関する書類も頼まれることがあります。
私は、不動産屋の仕事も経験しているので
そんな時に役立っています。
税務会計以外の頼まれ事も、
各人ができるものを提供できれば、
お客さんの役に立って、やりがいがあります。
これ以上のことはもうできません。
とにかく 会計事務所は、
色々なことを相談され頼まれるので、
どこまでが会計事務所の業務範囲なのかを
はっきりとさせておかないと、
キリがありません。
私は、若い時には、
顧問先の息子の嫁さん探しまで
頼まれてやることがありました。
馬鹿みたいです。
業務範囲は
はっきりとしないともうやっていけません。