会計事務所は一人ではできない時代
会計事務所を 一人でやり続けることは、
難しい時代になってしまったような気がします。
その理由はいくつかあります。
税法の改正が頻繁にあります。これについていけません。
会計事務所をやるには、
いくつかの税目を抑えなければなりません。
これが大変なんですよね。
所得税だけでも、
毎年のように改正があるようになっています。
所得控除や証券税制が、
すごくよく変わるようになってしまいました。
株式投資をやっている人はとても多くいて、
顧客にも 税務署に強制労働に行った時にも、
株式投資の所得申告をしなければなりません。
株式投資は損をしている人も多いので、
損益通算も出てくるし、内訳明細書の記入にも悩みます。
株式投資関係の譲渡損益に関して、
難しい損益通算後の内訳書を書いて、
税金計算は分離課税ですから、
申告書の第3表を使います。
3表はパッと見ただけでは理解しにくいので、
ちょっと疲れます。
改正項目については、
条文を読んだだけでは理解しきれず、
参考書を買って読んで、
覚えることもかなり時間が掛かるのです。
各種の税金の事を覚えることが
昔に比べて大変な時代になっています。
法人税の法規集の厚さを見ると
いかに量が増えたかがわかると思います。
何年か前の厚さと
最近の厚さとはかなり違いますから。
パソコンについていけない…
会計事務所もパソコンは必需品です。
そのパソコンのOSも結構変わります。
ウンドウズ8.1,10とかと 仕様が変わる度に、
ウインドウズのテキストを買って読んで
操作方法を覚えなければなりません。
OSが更新されると、
何かのアプリケーションソフトまで 変更されることもあるので、
どうしていかわからなくなることも
ちょくちょく起こります。
そして、ワードやエクセルもやっと覚えたかどうか
という時になると、また変更。
バージョンアップされて、
操作方法が変わってしまうんです。
コマンドキーがなくなっちゃうし、
罫線のアイコンがどこに行ったのかわからなくなる。
オリジナルテンプレートの収納先が
変わってしまったりするので、
ワードなどのテキストも
買って変更箇所を調べないといけないんです。
パソコンの買換えになると本当に大変苦労します。
機械的なことが苦手でない人でも、
50過ぎてしまったり、新しいパソコンのことは、
わからないんじゃないでしょうか?
会計事務所をやる場合には、
パソコンに詳しい人が 身近にいてくれると助かります。
やること覚えることがどんどん増えてしまい、
誰か手助けしてくれる人がいないと困ることも多いです。
歳を取ると誰かに助けてもらわないと
一人で会計事務所をやり続けることは、本当に大変です。
そう思いませんか?
誰かに助けてもらわないと
事務所運営はできませんよ。
でも人を雇えるほど、
顧問先は増えないし、報酬は上げられないんです。
事務所の運営方法を考えなければ
50代60代70代になるにつれて
どんどん厳しくなるんでしょうね。
これからどんどん歳を取っていくと
私は、もう一人で会計事務所は
やれなくなるような気がします。